メイド喫茶の‘苺ちゃん’に想いを寄せるマンガ喫茶の住み込み店長・椛島はある日、気絶した苺を店に連れ帰り、個室に監禁する。はじめは抵抗する苺だったが、椛島の献身的な愛に少しずつ心を許し、やがて奥手な彼をリードするように。しかし密かに続いていくかに見えた二人の暮らしは、ある事件を境に一変する。秋葉原の孤独な空の下、行き場を失った二人は―。
女子校生の愛(伊藤かな)は、東京の片隅に母親と二人きりで暮らしていた。母親はお酒に溺れ、愛を顧みる者は誰もいなかった。修学旅行先で訪れた香港でも友達のいない愛はたった一人で深夜の繁華街をさまよっていた。歩きつかれた愛はタクシーに乗り、帰ろうとするがタクシーは繁華街から離れ郊外へと車を走らせていく。そして寂れた一軒家に愛を無理やり家に押し込み、広東語で怒鳴り散らし服を脱げと命令する。一方、失踪を知ったクラス担任の橋本(竹中直人)は単身香港にのこり愛の行方を捜すのだった…。
心理カウンセラーの赤井(竹中直人)は、ある日若く美しい女性から援交を申し込まれる。彼女の名は津村晴香(深海理絵)。春に女子大を卒業したばかりのフリーター。赤井は、毎日UFOを探しているという彼女を診療所に連れて行き、本人の同意のもとに催眠療法を試みることにした。点滅するライトのもと彼女が語り始めたのは高校2年の秋の凄まじい出来事だった。平凡な日常を突き破る突然の誘拐、監禁、見知らぬ男・住川(緋田康人)からの屈辱的な仕打ちの数々、処女喪失、やがて芽生えはじめたパパ、住川への奇妙な感情。そして…