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あ、とムジュゴが叫んだとき、ムジュゴはどばどばと放出していた。う、とヤベツが叫んだとき、ヤベツははっきりとした意識を失っていた。え、とママが叫んだとき、ママはもう元のママではなくなっていた。それは外見が変わったという話ではなくて、中のものが、見えないところが、変わって。
スウタ。その名はスウタ。スウタを知る者は、それをスウタと呼ぶ。スウタはいつも、わざわざ誰にも知られない場所を選んで、眠らなければならなかった。何故なら、スウタにはスウタにしかない危険な能力があって、それは眠ることで発動するからだった。スウタの発動した能力に、うっかりムジュゴたち仲間をぶつけてしまうのは、論外である。
だから、それらが起こるかもしれない可能性を、完全に潰したくて、言わないのだ。けれども、ママだけが、イタマにしつこく質問を続けて、言わせていた。ママだけは、特に深い理由もなかったが知りたかったので、知れるようにしていた。もしかしたら、それら両方の結果だったかもしれず、結論として、イタマは危機に瀕した。
ムジュゴはママと一緒に、新しい仲間にどんな名前を与えようかを考えていた。新しい名前を与えられるのは、誕生させた男と女だけ、つまり、ムジュゴとママだけなのだ。考えて、たくさん考えて、すごく話し合ったが、なかなか最適な名前が決まらない。すると、今まで仕事でいなかったヤベツが、どうやら終わったようで戻ってきた。
ムジュゴ。その名はムジュゴ。ムジュゴを知る者は、それをムジュゴと呼ぶ。ムジュゴには仲間がいる。ムジュゴと同じような姿形をした仲間だ。ヤベツという名や、スウタという名や、イタマという名や、ママという名の仲間だ。ヤベツは、今日は仕事に行っている。ムジュゴの近くにはいない。