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M物語(TSF_SM)編

M物語(TSF_SM)編

M物語(Tsf/SM小説)
男→女への転換SM小説(ショートショート)を6編収録。
PDF133頁(3DCG画像のオマケ付75枚)
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第一話ニューハーフヘルス
キャッチして風俗に売り飛ばした女の子は暴力団のお嬢さんだった。
穂は指をつめる変わりに豊乳手術をされニューハーフとして勤めること
になってしまった。

第二話美人水
通販を経営していた三島則秋は飲むと美人になるという水で一儲け。
しかし、美人水を飲み続けた則秋は、いつのまにか身体に変化が現れ
女の子に変身してしまったのである。

第三話睡眠学習
フリーマーケットで購入した睡眠学習によって浩司は好成績を収めた。
試験も終わって、オマケでもらった女性のビデオを観た浩司であったが
それは、女性としてのHowTo教材だったのである。

第四話セクシー・ドール
宮崎徹はインターネットで新型ダッチワイフ商品の無料モニタリングに当選した。
しかし、この商品は徹自身がダッチワイフとなってモニタリングをするもの
だったのだ。

第五話テレパス
テレパスの能力を持つ雄二は隣に引っ越してきた美香に心を奪われる。
美香の心を読もうとシンクロするのであるが、いつのまにか雄二は
美香そのものとなっていた。

第六話SMビデオ
借りて来たSMビデオを見ていた武藤晃であるが、気がつくと彼自身が
ビデオの中の主人公としてその世界に捉われ調教される立場となっていた。
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ニューハーフヘルス
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太田穂(みのる)は専門学校で知り合った友人の北島真二と新宿の待ちを歩い
ていた。二人で歩いていると一見恋人同士のように見えないでもなかった。
と言うのも、穂は165cmと身長が低い上に艶やかなロングヘアーをしていた
のだ。
中学、高校時代は規律の厳しい学校に通っていた為、髪や服装に対する欲求不
満が溜まっていた。その為か穂は東京に出て専門学校に通い出すやいなや髪の
毛を伸ばしだしたのである。
「さて、この辺りで別れようか」
「あぁ」
真二は気の無い返事をしたが、片手を上げて別れの合図をするとそのまま歩い
ていった。穂はその場に立ち止まると歩行者天国を道ゆく女性を物色しだした
のである。
数日前から二人はプロダクションの名刺を片手にスカウトマンのアルバイトを
始めたのであった。もっともプロダクションと言っても名ばかりで風俗で働く
女性を勧誘する怪しげな仕事なのである。スカウトした女性がどこでどのよう
な仕事をさせられているのかバイトの穂には判らなかったが一人スカウトする
と二万円が貰えるのである。完全な歩合制の為、一人もスカウト出来ないとま
ったく報酬も無しである。
穂はここ一週間の間に5人の女性をスカウトしていたが友人の真二は一人もゲ
ット出来ていなかったのである。
行き交う女性を眺めていた穂が突然足早に動いた。
「あの・・すみません」
女の子が振り向いて足を止めた。
どうみても風俗で働く女性を勧誘しているとは思えない風貌の穂が声を掛ける
ので、殆どの女の子は足を止めてくれるのだ。
それに比べ真二の場合は殆どの人が足を止めようともしないのである。
「なんでしょうか?」
好意的な目で穂を見る。
「あの・・こう言うものですが・・・」
申し訳なさそうに用意されていた名刺を渡す。女の子も気弱そうな穂から名刺
を受け取るのである。
「GirlsStaffプロダクション??」
「はい、女性の隠れた才能を引き出す仕事を紹介する会社です」
「へぇ~」
「今の仕事に満足していますか?あなたの才能を十分生かせていますか?」
「・・・・」
「今のお仕事を続けながらアルバイトとして出来るお仕事も紹介しています」
女の子がその気になって来て事務所で細かい話しをと連れ込めればゲットの確
率はパチンコの確率変動モードとなったように上がるのである。
今日も穂は一人の女の子を勧誘したのである。行き先はSMクラブであった。
穂には女の子が警戒心を起こさせない何かがあるのであろうか、友達のように
話し始めると、相手が何に興味を持っているか穂にはわかって来るのだ。今日
の娘の場合はマゾの気があり、SMの話しを持ち出したのである。
もちろん、女の子にすれば穂との会話で一種の催眠状態に掛けられた状態であ
り目が覚めないうちに実績を作ってしまうのである。1時間前にOKをした女
の子は今頃、勤め先のクラブで衣装を充てがえられ仕事の為の教育を受けてい
るはずだった。
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翌日は穂、一人で新宿に向かっていた。昨日も一人もゲット出来なかった真二
は才能の無さに見切りをつけて他のバイトを探し出したのである。
いつものように事務所に顔を出すとフロアーの中に緊張感が溢れていた。
明らかに暴力団と思われる男達が5、6人で社長を取り囲んでいるのである。
そして男達の向こうに見覚えのある女の子が一人立っていた。
「あっ、あの人よ」
女の子が穂に気が付くと彼を指差したのである。男達の顔が一斉に入り口の所
に立っていた穂に向けられた。少し後づ去りする穂をみると、2、3人の男が
勢いよく机を飛び越え穂に突進して来たのである。
「なにをするんですか!」
両脇を抱えられ穂は社長の前までひきづられたて行ったのである。
「こいつですか?」
「えぇ、間違え無いわ」
答えた女の子は穂が初めてゲットした女の子であった。彼は何があったのか理
解出来なかったがどうみても風体の悪い男達は穂に好意的ではないようである。
「すみません。住悪連合の関係者だとは知らなかったもので・・・」
社長の顔は真っ青になっていた。
「すみませんで済むと思っているのかぁ?」
「いえ。この償いはなんなりと・・・はい」
「お金なんかじゃ、済まないわよ。私は一週間も監禁されて屈辱的なことを
させられたんだから」
「はい、申し訳ありません」
穂のゲットした女の子は暴力団関係者の女性だったようだった。監禁状態で奉
仕させられた女の子はやっとの思いで抜け出し組みに駆け込んだのであろう。
風俗店の方も別の暴力団の保護は受けているハズだがこうしてこの会社にも出
張って来たところをみると、目の前にいる組の方が力が強いことは穂にも想像
できた。
「取りあえず、今後はこんなことの無いように、家の組でしっかり管理してや
るから。わかったな」
「はい」
暴力団は上納金を納めるように言っているのである。
「今回の落とし前だが・・・二人に指でも詰めて貰おうか」
「そんなぁ」
黙っていた穂であるが思わず声を出した。
「なに?不服だっていうのか!」
「だって・・僕は単なるバイトで・・・」
「だからなんだぁ?てめぇの為にお嬢さんは辛い目にあったんだぞ」
「それは申し訳なかったですが・・・僕は知らなかったんです」
「なにぃ?知らないで斡旋したのか!?・・それは無責任ってやつだぜ」
「・・・・・」
「私も指なんてつめてもらっても仕方ないわ」
「お嬢さん・・・そんな甘いこと言っちゃ。示しがつきません」
「それよりも・・同じ目にあってもらった方が気分がスッキリするわ」
「といいますと?」
女の子と恐い男はヒソヒソ話しを始めた。
「わはぁはははは、そりゃいい」
「・・・・・」
穂には何を言っているのかわからなかった。
「同じって・・・」
「うん?指を詰める方がいいか?」
「いいえ」
「よし、一緒に来て貰おうか」
穂は黒い大きな車の後部座席に押し込められ事務所を連れ出されてしまったの
であった。
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「すみません・・・僕はどこに連れて行かれるんですか?」
「着けばわかる」
貫禄のある暴力団の男が答えた。
「私と同じ目にあってもらうのよ」
「同じ目って・・・僕は男だから・・・」
「そんなこと心配しなくても良いわ」
「まさか・・SMクラブかなんかで・・・降ろして下さい!」
穂は女の子の向こう側にある車のドアを開けようとした。
「きゃ・・やめて!」
「おい、何をする!!」
穂の顔面に男のパンチが入った。
「うぅ・・・」
「大丈夫よ。SMクラブなんて連れていかないから。笑」
「じゃ・・どこに」
「とにかく医者に行きましょう」
「大丈夫です。大したことないですから・・降ろして下さい」
穂の唇からは血が流れていた。
車の中では一斉に笑い声が起こっていた。
助手席の男が何やら携帯電話で話しをしていた。どうやら病院の予約をしてい
るようなのである。30分も車に乗っていただろうか、車が止まったところは
病院の前であった。
「ほんとうに大丈夫です」
「うるせぃ。黙って付いて来い」
「この人ですか?」
「あぁ」
「なるほど・・・」
白衣を着た医者は穂の身体を視線で嘗め回した。
「準備は出来ています。こちらに来て下さい」
「たいしたことないんです」
医者は穂の言葉を無視するように歩き出した。若い男に背中を押され穂も後に
続いたのである。
先生の入って行ったところは手術室であったのだ。
「準備は出来ているかね?」
「はい」
待ち構えていた看護婦が答えた。
「なんなんですか?ここは・・」
「上半身の衣類を全て脱いでそこのベットに仰向けになって」
穂が呆然としていると、男達が近づいて来た。
「先生の言ったことが聞こえなかったのか?早くしろ」
「・・・・・」
「手伝おうか?」
「いえ、自分で脱ぎます」
穂はどうにでもなれという気分になっていたのである。上半身の衣類を全て脱
ぎ終わると言われる通りベットの上で横になったのである。
「麻酔をするから手を出して」
「なにをするんですか?」
「豊胸術だよ」
「えっ??」
そばにいた女の子が続けて言った。
「あなたにはニューハーフヘルスで働いてもらうの、バストくらい大きくして
おかないとニューハーフにならないでじょ?」
「そんな!馬鹿な!!」
「大丈夫よ。玉と竿はちゃんと残しておいてあげるから」
「心配しなくても簡単な手術だから安心しなさい」
穂はベットから起き上がり逃げようとしたが看護婦や若い男達に取り押さえら
れ麻酔を掛けられてしまったのである。穂は薄れる記憶の中で先生の持つメス
が近づいて来るのを見た。
実際、手術は一時間もかからないで終わった、脇の下をしわに沿って2cm程
切り、そこからシリコン制の生理食塩水を挿入したのである。

M物語(TSF_SM)編 Vol 2

M物語(TSF_SM)編 Vol 2

M物語(Tsf/SM小説)Vol2
男→女への転換SM小説(ショートショート)を5編収録。
PDF185頁(3DCG画像のオマケ付95枚)
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第一話2050
高梨は1時間だけ女性として仮想世界を体験することになった。
しかし、現実の世界の1時間は仮想世界の1年に相当していたのである。
真理として順応する為に潜在意識の中に植え付けられていた女性としての感情が
高梨を変えていく。そして現実の世界に戻った高梨を待ち受けていたものは・・・・
第二話2051
バーチャル体験を終えて現実の世界に戻った高梨であったが、戻った身体は
仮想空間で過ごした真理の身体であった。多額の借金を背負うことになった高梨は
エリート社員としての道を諦めバーチャルガールとして働くことになる。
しかし、真理の身体にはセクサロイドとしての機能が埋め込まれていたのである。
第三話臨床実験
予備校生の篠原はアルバイトで臨床実験に参加することになった。しかし
思わぬ副作用により新たな臨床実験に参加することを余儀なくされる。それは
男性を女性に変える臨床実験であったのだ。
第四話ニアミス
多次元世界の接近により二つの世界が干渉してしまった。二つの世界は殆ど
同じ世界ではあるのだが、唯一、エリート課長の遠藤とOL瑞穂の立場が逆転
している世界であった。瑞穂が現実逃避を考えてしまうと、遠藤は瑞穂の身体と
入れ替わってしまうのである。
第五話オークション
はじめてネットオークションに出品した美奈子であるが、誤って商品名に自分の
名前を記載してしまっていた。誤りを訂正する間もなくオークションは終了してしまう。
その日から美奈子には何者かの意思による災いが降りかかってくるのであった。
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ニアミス序章白昼夢
東京の郊外に建てられた高層ビルの地下には厳重にガードされた大きな部屋
があった。この部屋は世界最高機密レベルSとして極秘の内に設置されており
その存在を知る人間は世界中を探しても10人の職員を除いたら両手で数えら
れるほどであろう。
数分前からこの部屋の中央に配置されたコントロール装置のディスプレーに
非常事態を知らせる赤いランプが点滅しているのである。
「どういう事だ?ミュウ」
金髪で細身の男性が隣でキーボードを操作している女性に向かって話し掛けた。
しかし、女性は男性の言葉が聞こえているのかいないのか、キーボードを打ち
続け答えようとしない。しばらくして女性の細く白い指が動くのを止めた、男
が再び話しかけようとすると、それを見越したようにミュウと呼ばれた女性の
可愛い唇が動いたのである。
「マーク!わかったわ。スクリーンを出すわね。」
ミュウと呼ばれた女性がキーボードのENTERキーを押すと、大きな部屋の
空間に巨大な立体スクリーンが映し出されたのである。立体スクリーンの中に
は無数の小さな発光点が蠢いている。
「ブロックT25648のワールド」
確かに立体スクリーンの中にT25648の立体文字が読みとれる。
「警報の原因はこの二つの世界ね」
ミュウが再びENTERキーを押すと、無数の点は消滅し二つの点のみが残っ
た。
「この二つの世界がどうかしたのか?」
「ちょっと待って」
二つの点から赤い糸のようなものが表示された。
「これが今までの経緯で・・・こっちが予想経緯」
スクリーンの中で二つの点から青い線が引かれたのであった。そして二つの線
は交わるようにしばらく伸びた後、再びそれぞれの奇跡を描き出したのであっ
た。
「このままだと二つの世界はニアミスを起こすな」
「えぇ、本日の12時15分から約一週間が同調の危険時間帯ね」
「二つの世界が融合した場合、この世界への影響は考えられる?」
「もちろん影響もなんらかあると思われますが、どのような影響かは予測出来
ないわ」
「至急、ニアミスの原因を追求してくれないか」
「えぇ」
西暦2300年、21世紀にアウゼンによって提唱されたブラウン多次元理論
は昨年立証されたばかりなのである。人類は現在、過去、未来に存在する無数
の世界を監視する技術を手に入れたが、介入は出来ない状態であった。
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「木村君!」
窓際にある課長席から遠藤学は今年入社したばかりの木村瑞穂を呼んだのであ
る。窓際というと仕事が出来ないような印象を受けるが、営業一筋の彼は入社
以来つねにトップの成績を維持し、昨年、30代前半では異例とも言える課長
への昇進を果たしていた。
木村瑞穂は課長の遠藤に名前を呼ばれ一瞬心臓の止まる思いをしていた。営業
畑一筋の遠藤は声が大きい上に、このように呼ばれる時は決まって何かのミス
を発見した時なのである。
「はい」
木村瑞穂は蚊の鳴くような返事をすると自分の席を立って課長席の前に来た。
「なんだね!これは・・・・、間違えだらけじゃないか」
「はい」
「ここは、これと、これを加算するんだろ?、こっちも・・・」
「すみません」
「これは足し算が違っているし」
「はい」
「はい、じゃないよ。式を入れるだけでコンピュータが自動計算をしてくれる
だろ!大して頭を使わなくて済む仕事もろくにできないのか??」
「すみません」
「よく、これで短大を卒業できたものだ。可愛いだけじゃ仕事は務まらないぞ」
「・・・・・」
「君は前にも同じミスをしただろ?、少しは注意をしなさい」
「はい」
殆どの人が外出しており20名程の営業第一課のフロアーには3,4名程度の
営業マンが残っているだけであるが、遠藤の声は隅々まで届くような大きな声
であった。
「君は3時からの会議で僕に恥をかかせるつもりなのかね?」
「そんな・・・」
「わざとしているとしか考えられない。そうでなければ救いようのない・・・」
「・・・・・・」
遠藤は自分が少し言い過ぎたと思い言葉を途中で切った。木村瑞穂の瞳が赤く
なっているのである。
「もういい、早く直してくれ」
「はい」
瑞穂の瞳からは今にも涙が溢れ出そうなのである。遠藤は泣かれては困ると考
え、怒っている感情を押し殺した。
(すぐに女は泣くから扱い辛いんだ。一種の特技だな・・・・これも)
丁度、その時、昼休みを告げるチャイムが鳴ったのである。瑞穂が自分の席に
戻ると同僚の田中瞳が話し掛けてきた。
「大丈夫?瑞穂」
「ええ」
「気を取り直して食事に行きましょう」
「これを直してから行くわ。先に行って」
「そう?わかたわ・・・早く来てね」
フロアーには木村瑞穂と遠藤学の二人だけとなった。彼女は急に溢れてきた涙
を拭くと差し戻された資料の修正を始めたのである。
その時、突然、ビルが揺れ出したのである。遠藤は平静を装っていたのだがい
つまでたっても揺れは収まらなかった。
「木村君、大丈夫か!」
遠藤が木村瑞穂の方を見ると彼女はこの揺れの中、黙々と資料の手直しをして
いるのである。よく見るとどうもおかし、揺れているのは遠藤一人だけで机の
上に置かれた物も微動だにしていないのである。
目の前の光景が遠のきながら小さくなったと思うと暗闇が遠藤の前に広がった。
「なんだぁ?」
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「遠藤君、出来たかね?」
遠藤の視野が急に明るくなり目の前に光景が広がった。遠藤は声の方向に振り
向くと見知らぬ男性が立って自分の方を見ているのである。部長に声を掛けら
れたと思ったのである。実際、このフロアーには遠藤を君付けで呼ぶ人間は部
長しか居ないはずなのだ。
「また、ボーっとしていたのかね」
見ず知らずの人間にそんな口をきかれる覚えは無いのであるが、その男は明ら
かに遠藤を知っているかのようなのだ。
(なんだ?こいつは・・・)
「どれどれ・・・」
男は遠藤のパソコンをのぞき込んだのである。
「もう少しだな、僕は食事に行くから今度はしっかり頼むよ」
そう言うと男はその場を立ち去ってしまったのである。男の後ろ姿に声を投げ
かけようとした遠藤であるが、言葉を呑み込んだ。
見慣れたフロアーであることに違いないが、その光景はいつも見慣れた遠藤の
席から見る光景では無かったのである。自分の席は少し離れたところに認めら
れた。男はそちらの方向から現れたのであった。そして遠藤の座っている席は
木村瑞穂の席だったのである。
確かに机の上には可愛い鉛筆立て、小さな鏡やカレンダーが置かれており遠藤
の記憶する木村瑞穂の机なのである。また、パソコンには、先程、遠藤がチェ
ックした表が展開されておりシートが直されていた。
(いつのまに・・・移動したんだ?)
自分の席に戻うと、遠藤が腰を浮かすと、突然、下腹部に鈍い痛みが走ったの
である。
「うぅ・・」
再び、椅子に腰をおろして痛みの根元に目をやると。そこには淡いグレーのタ
イトスカートとストッキングを穿いた可愛い太股があったのである。
(えっ?)
その太股は遠藤の思い通りに動くのである。遠藤は自分の手を少し膨れたお腹
に充てた。視野に入ってきた手は透き通るような小さな白い手であった。指先
の爪は長く、ピンクのマニュキュアで綺麗に手入れもされている。
(まさか・・・)
遠藤は机の上にあった小さな鏡に顔を近づけ自分の容姿を確認したのである。
そこにはショートヘアーの女の子が映っているではないか。どことなく木村瑞
穂に似ていた。頬を指で摘まんで引っ張ると鏡の中の女性の頬も柔らかく伸び
たのである。
「痛い・・・・」
小鳥の鳴くような声が聞こえて来た。こんどは膨らんだ胸に手をあてた。まが
い物のバストではなかった膨らんだ胸は中身がしっかり詰っているのである。
それどころか乳首が磨れるように痛いのである。ズッシリと痛い下腹部の痛み
が強くなったような気がする。
「瑞穂、何をしているの?」
遠藤は自分の胸から手を離すと慌てて声の方を見たのである。そこには遠藤も
知っている田中瞳がいた。木村瑞穂とは同期入社だったはずである。
「もう!なかなか来ないから戻って来ちゃったわよ」
「・・・・・・・」
「終わったの?」
「あっ、もう少し」
「今日は変よ。・・・アノ日なんでしょ?」
遠藤は一瞬、田中瞳が何を言っているのかわからなかったのであるが、下腹部
の痛みがその答えを教えてくれたのである。
「私が変わってあげましょうか?」
「いいよ、自分でやるから」
遠藤は田中瞳の好意を断りパソコンに向かって電子シートを直し始めたのであ
る。指の長い爪がキーを叩きづらくするのだがコツを覚えると大して苦ではな
かった。
「無理しないで帰った方が良いんじゃない?」
「大丈夫。ありがとう」
遠藤は下腹部の痛みに堪えながらキーを叩き続けたのである。シートを作りな
がら遠藤は今の状況を分析しようとしていたが頭は混乱し考えがまとまらない
のである。
(僕が瑞穂だということは・・・課長の僕はどこに行ってしまったんだろ)
(さっきの男・・・確か・・・木村と言う名札が胸に・・)
遠藤は先程の光景を思い浮かべていたのである。
(そうか、僕が遠藤瑞穂で・・・木村瑞穂が木村学・・・)
(でも、どうして・・・・突然)
どう考えても解はみつかりそうも無かったのである。女の姿をした鏡に写る現
実の自分を説明出来るはずがなかった。
(なんで・・僕が、こんな痛みを堪えながら表を作ってなきゃいけないんだ)
考えはまとまらなかったが電子シートの作成がやっと終わったのである。何故
か遠藤の中で満足感が沸いて来たのである。
(なんだ?・・なんで、こんな表を作ったくらいで満足しているんだ?)

再び遠藤の目の前が大きく揺れだしたのである。先程と同じだった。遠藤の目
の前は暗闇に閉ざされたのであった。

「課長!遠藤課長!!」
遠藤の目の前が明るくなった。目の前には見慣れた木村瑞穂が嬉しそうに立っ
ていたのだ。
「できました」
「あっ、、あぁ・・ありがとう」
(幻覚だったのか?)
遠藤は受け取った表を見ると再びミスを発見してしまったのである。遠藤には
このミスに思い当たるふしがあったのだ、確か田中瞳と話しをしながら・・・
式のコピーをしようとしていたところである。うっかりコピーをしたつもりに
なっていたのである。
「よろしいですか?」
「ok、でも、変更があるかも知れないからデータで貰えるかな?」
「はい」
「良く頑張ってくれたね。食事をして来なさい」
「はい」
木村瑞穂は嬉しそうに遠藤の席から離れていったのであった。この時、遠藤は
変な幻覚を見てしまったと考えていたのだが・・・・・

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