当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
映画監督フランソワの新作のテーマは「タブーと歓びについて」タブーの性的行為に挑み、彼女たちが絶頂へと高まる過程の神秘を撮影することだった。オーディションに来た女優たちは、監督の要求するカメラテストに躊躇しながらも、隠れていた欲望を開花させ、恥じらいとともにエクスタシーを迎えるのだった。フランソワはついに3人のミューズを手に入れて、映画の成功を確信するが、一方で、秘められた性の意識に目覚めた3人の女性たちは次第にフランソワに依存するようになり、フランソワもまた彼女たちにのめり込んでいくのだった。
下半身不随の夫と火照った身体を持て余す若き妻…。エロティシズムと上質な文芸ドラマの香りが見事に融合した性愛文藝譚。30歳の文緒(喜多嶋舞)は65歳になる夫の周一郎(中村方隆)との夫婦生活を西湘の邸宅で過ごしていた。周一郎は数々の名作を生み出してきた文豪で、文緒の耳には「莫大な遺産目当て」と揶揄した言葉も入ってくる。しかし、文緒の心にあるのは周一郎の一途な愛だけ。文緒はまさに現代の日本女性が失っていたゆかしさを備えた女性であった。
美貌の人気作家今野佳子の担当となった倉田真理の仕事は、佳子に新作を書かせることであった。若くして華々しいデビューした佳子は、ここ数年新作どころかエッセイすらかいていない。真理が勤める出版社の新人賞に応募したことが佳子のデビューのきっかけで、作家志望だった真理はその賞に応募した過去があり、彼女にとって佳子はまさに憧れの存在であった。佳子は大御所作家の大河内俊作の弟子をしていた。弟子といっても実は、大河内の変態プレイの相手をしているだけだったという…。
ニュースキャスターの如月玲奈は、大学の同級生だったスクープ屋・佐伯から意外な写真を見せられる。数ヶ月前亡くなったはずの妹・渓奈が、二週間前に刑務所向かっていた護送車転覆の現場写真に写っていたのだ。真相を解明すべく、あえて罪を犯して刑務所行きを決意するのだった。
弁護士の夫を持ち、社会的にも経済的にも恵まれた生活を送る女、園子。何不自由ない毎日を過ごす彼女の前に現れた妖艶な女、光子。美術学校で出会ったふたりは、光子の婚約を破談にするため、ふたりが同性愛であるかの如くふるまうこと。当初は戸惑った園子ではあったが…。
田舎から芸能界を夢見て上京した女の子が、一夜にして若きITベンチャーの雄と恋に落ちる。高級ブランド、高級レストラン、高級外車に高級マンション、そして自家用ヘリコプター…。格差の広がる現代社会において、彼女が目にしたものは正に「勝ち組」そのもの。
25歳の森谷千波はごく普通のOL。しかし千波はそんな日常の生活に少なからず不満を感じていた。そんな折、千波の部署に新しい課長の桑村が赴任してきた。妻子ある40歳の桑村はスポーツマンタイプで甘く端正な顔立ちから、課のOLたちの憧れの的となる。
藤堂葉月は、姉の陽花とダンスパートナーの月岡亮介の練習風景を見つめていた。陽花は競技会で優勝するほどの腕前。一方の葉月はまだ大学生で、姉の才能に引け目を感じていた。華やかで外向的な陽花に対して、葉月はおとなしく内向的な性格だった。
雑誌編集部員の真由美は、日本画展の取材にて、一人の女性が見入っていた絵に引きつけられる。その絵は『魚濫観巫音(ぎょらんかんぜのん)』といい、見ていた女性は純子という刺青の彫師だった。観音を描いたその絵に魅せられた純子は、「いま一番彫りたい絵だ」と真由美に告げたのだった…。
妻子ある男性との不倫に破れ、出会い系サイトにサクラをしている女・アサミ。妻子と別居して、今日を生きるために自己啓発セミナーの勧誘をしている男、二ノ宮。救いを求める2人は、偶然に出会った。