当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
『人形の国』にて好評を博した小説、『人形たちの森』のモデルとなったユーリスとリーゼの物語から数十年後。戦姫候アルムアナトとなったユーリスのもとへ、蒼騎候ザブナックの娘たちが預けられることとなりました。冷たいながらも妹には心を開いている、双子の姉アーティライト。気弱ながらも裡に何かを秘めた双子の妹、パートライト。しかし、この仲睦まじい双子には。本人たちでさえ知らない、ある秘密があったのです……。
それは、不思議な物語。今ではないいつか、此処ではない何処か。生きて動く人形たちの住む、『人形の国』の物語。それは、恐ろしい物語。悪魔が住むといわれる『黒い森』。そこへ迷い込んだリーゼは、黒い森の悪魔と出会います。それは、優しい物語。『黒い森の悪魔』と呼ばれる少女型人形、ユーリス。彼女はリーゼを通し、人々の優しさに触れてゆきます。それは、悲しい物語。変えられない運命、避けられない別離。彼女たちには何の救いも、なかったのでしょうか。―――それは、いつか夢にみた物語―――。