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丸西美加は、かつてコールガールをしていた女である。それでも、なんとか普通の生活をしようと努力している。母の佳美も姉の真由美も売春のアルバイトをしていた。そんな真由美が、商社マンの副島と結婚することになった。立派な親戚ができて喜ぶ美加はパチンコ店でアルバイトを始める。しかし、母はサラ金に借金したり、当の真由美も昔付き合っていた雄一と別れられずにずるずると関係を続けていた。美加は姉の部屋を訪ねると、そこには雄一がいて、姉とは別れたくないと言いながら美加に襲いかかってきた…。身体を売って生きている母とその娘二人。こういった生活から抜け出そうと努力はするが、一度浸かったこの世界、思うようにはことが運ばない。過去を隠してマトモな生活を目指してみるものの、また元の生活に堕ちていく女達を、若手の奇才・黒沢直輔が描く。
青年教師、新井田幸治は教え子である女子校生の宮下睦美と肉体関係をもった。それが外部に伝わり、新井田は淫行容疑で逮捕されてしまう。それから三年、新井田は学校を辞め、コピー会社の外交員をしていた。ある日、新井田は仕事帰りに六本木のパブに寄ると、そこで睦美と偶然出会う。彼女は新井田の視線に気づかないふりをして連れの男と店を出ていった。睦美のことを忘れられない新井田は翌日もその店に行き、ウェイターに金を握らせ、睦美の住所を聞き出した。新井田はその住所のマンションに向かうと、ちょうど睦美が外出するところだった。彼女を尾行する新井田。睦美はホテルに入り、数時間後男と出てくると、二人は別々の方向へ歩き出す。睦美はホテトル嬢になっていたのだ。新井田は再会した睦美に「君のためならなんでもやってやる、だからこんな仕事はやめるんだ」とつめ寄るが、彼女は「私とあんた、もうとっくに時間切れなのよ」と冷たく答えられてしまう…。