人気ジュエリーデザイナーのよしのは仕事も家庭も順調であったが、浩一に過去の女の影が発覚し、浩一に対して辛く当たるようになる。そんな折、よしのの前に英二が現れ、よしのを優しく包み込んだ。そして禁断の恋が始まったが、英二にも女の影が。よしのは打ちのめされ、遂に衝撃的な行動に…
夜はSMの女王、昼間は小劇団の女優として毎日を何となく面白く過ごすレイ。その眼を通して、新しい「愛」の世界が綴られていく…。
静子は、著名な美術評論家・遠山隆義の最愛の妻。三十五歳という歳の差が生むセックスレスを不満に思うことなく満たされた毎日を送っていた。そんなある日、遠山の使いでパリに向かった静子は、画学生・池上亮輔の放つ強烈な男の匂いに惹かれ、泥沼のように快楽を貪り合う。だが、その甘い蜜の奥には、悪魔と契約した男の狂おしい愛欲の罠が潜んでいた…。
ある日、政財界さらには黒社会をも牛耳る影のフィクサーである老人・田代一平は、遠山ビルディング社長夫人で世界的タンゴダンサーの遠山静子の映像に釘付けとなる。田代の命を受けた部下・森田は、静子の夫である実業家・遠山隆義が1年前に行った大臣への贈賄の一件をネタに脅迫し、静子を田代邸での仮面舞踏会へと誘き出す。さらには、新たに静子のマネージャー兼ボディガードとなった野島京子も襲わせ、会場へと運び込まれるのであった。そして、そこでは想像を絶する官能の罠が待ち構えていた…。