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‘欲望のアナーキスト’曽根が監督、『太陽を盗んだ男』の監督で知られる長谷川和彦が脚本を執筆した官能時代劇。天明年間、老中・水野忠邦の陰謀により義賊に祭り上げられた‘ねずみ小僧’の悲劇を描く。‘日活名作ロマンシリーズ’。
肌寒い秋風が吹き抜ける横浜市郊外の夕暮れ。そのモーテルの一室では、結婚式を明日にひかえた美奈が、昔の恋人・尾崎と別れを惜しみ、熱い戯れをくりかえしていた。二人の狂おしいばかりの晩餐が終わった帰り道、美奈の運転するワゴンが若い男を跳ね飛ばしてしまった。同乗していた尾崎は事故にかかわるのを嫌い、いち早くその場を立ち去っていった。気を取り戻した美奈は、倒れたままの男を引きずるようにワゴンのシートへ横たえ、湖へと車を走らせた。