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徳川七代将軍・家継の頃、勢力者の大奥女中江島と、江戸中村座の歌舞伎役者・生島新五郎の密通事件が世を騒がせた。江島は流刑、山村座廃絶、連座者千五百人に及び、江戸はこの噂でもちきりであった。二年後、家継の死によって八代将軍・吉宗の治世となったある日、大奥お年寄・藤尾宛へ、紋之助という役者の入ったつづらが届けられた。
三年の刑を終え刑務所を出所したお万(サリー・メイ)は、長崎の稲荷組で壺を振っていた。そこで親分殺しを企てる留吉(前野霜一郎)に監禁される。なんとか脱出し、妹・お菊(山科ゆり)を探す旅に出る。道中、留吉の刺客二人にあわやと追い詰められた時、イカサマ半次(高橋明)の白刃がお万を救った。お万はにっくき留吉を討ちに長崎に向かう―。
上海で母親に捨てられ、日本で再会後、身分の賎しさに名も語らず、母親とその娘の幸せを願って、自ら縄につながれていく。心底ほれぬいた男のため、けなげに生きようとする薄幸の女が、賭金欲しさに遊郭に売りとばされ、挙句の果てには義妹までにも手をかけようとした男を、復讐のため、壷振り師になり、賭場から賭場を渡り歩く。