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津島さえこは、夫の隆の勧めもあって翻訳事務所に勤務していた。何の不満もない生活のはずなのに、さえこは二人の間に流れる噛み合わないものを感じていた。そんなある日、通勤電車の中で痴漢に遭遇。その巧みな指の動きに、思わず股間を疼かせてしまう。再びその男に遭った彼女は後を尾け、不動産屋に勤める内田慶一であることを突き止める。