高原香都子 - 作品一覧

明治初頭、東京の大銀行家の令嬢・小夜子は、八年ぶりに書生の泰右に案内されて外房の別荘にやってきた。実は泰右は、この別荘の番人・納谷計三の息子で、めったに人の訪れないこの地には、父と姉の鏡子が、まるで世捨て人のようにひっそりと暮らしていた。病弱で、わがままいっぱいに育った小夜子は、自分に思いを寄せる泰右を、奴隷のごとくあしらい、泰右に目隠しをさせて、着替えを手伝わせたり、風呂場で三助の真似事をさせたり、そして時には自ら泰右を誘って関係を持ったりした。

三人の痴漢と女たちを描く三つの物語で、一人は痴漢した女から逆にSMの相手にされ、一人はホテルで濃厚な情事を楽しみながらその後でたいへんなお荷物を背負わされることになり、もう一人はヤクザの情婦に手を出して散々おどかされ、しかも意外な結末を迎える。

今夜のターゲットはあいつだ！凌辱の限りを尽くして責めまくれ！闇を切り裂く牝の絶叫 高校の時の同窓会の招待状が届いた。場所は長野県の廃村にある、元ペンションのスプーンオオスミで、高校の仲良しグループ6人と、その先生の計7人が招待された。集まった彼らは、残虐な方法で次々に殺された。OLをやっている恭子のところにも、招待状が届いたので、フィアンセの六雄と、その廃村に向かった。手前のドライブインで成金不動産屋の女房におさまっている美津子と久しぶりに再会し、ペンションに向かった…。

沼田、坂崎、理恵の3人は、街で拾った売春婦のしおりと海辺の貸別荘へ出かける。ドライブの途中から淫らなゲームに耽る。別荘に着くと、数々の淫らな行為は繰り返された。翌日、天井から吊されたしおりを鞭で打ち続ける坂崎に興奮した沼田は、しおりを吊したまま犯すが…。翌日も淫らな行為を繰り返すが、沼田のしおりに対する異常なまでの加虐性は、しおりに対する愛情表現だったのだ。

売れない作家の和夫は生活のためにSMやレズを題材にした小説を書き始める。しかし妻の美子とその方面の取材を続けるうちに、二人の欲望はどんどんエスカレートしていく。やがて京子という女を生贄として選ぶが、一見普通に見えた京子が実は…。

あなたの街へ、ドアからドアへ。神出鬼没のおさわり急便。滝田、滝川ドスケベコンビ、ビンビン全開！満開中！宅配便のトラックに近付いてくる車椅子の男。自らを“謎の中国人”と名乗る彼は、闇取引のダッチワイフ“南極2号”を手に入れ、大喜び。と、その山の中から、上京したばかりのマコ（滝川）が…。運転手・秋良と意気投合したマコは、早速彼の部屋でシコシコ。翌日、2人は、マコの祖父が遺産として残した仏像を売り飛ばすべく古美術商へ。ところが、そこは、“謎の中国人”が経営する店。思いもかけぬ高値に、“裏”を感じる秋良。そう、実はこの仏像は、3体揃うと秘宝が手に入るという伝説の代物だったのだ。この話を嗅ぎ付けたマコ達は、残り2体の仏像を奪い取る計画を立てるのだったが…。スラップスティック感覚満載、鬼才・滝田洋二郎ならではのナンセンス・エロス。目を凝らさなくても黒々とした部分が楽しめるシースルー気味のパンティによるSEX描写がなんとも嬉しい。