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2021年。全世界に蔓延した不死症候群が撲滅されて5年が経った。かつて人類の存在を脅かしていた不死者は国連軍に制圧され、人類は再び平和を取り戻したかに見えたが、一部の不死者が社会の片隅に潜伏しているという噂が人々の間では囁かれていた…。ゴスロリ好きのハーフゾンビのジュリ(24)は、生後間もない頃に両親を殺された過去を持ち、今は、バー『DEADorALIVE』のカウンターでシェーカーを振る傍ら、マスターの本谷サブロー(58)の‘裏稼業’を手伝っている。
田宮健太は妻の死を境に記憶が1日しか保てなくなっていた。従業員仲間からは健太が妻を殺害したのではないかという不穏な噂が囁かれていた。そんな健太を気にかけていた同僚のあさこも同様にある暗い過去を引きずっており、人から愛されたいという気持ちを人一倍強く抱いていた。あさこは健太の部屋へ押しかけるようになる。彼女も健太への疑念がないわけではない。むしろ、彼女が過去に負った心の傷を癒すために自分を殺してくれるのではないかと思うほどであった。その思いが吐き出されたとき、健太の封印されてきた記憶が解き放たれ…