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庶民文化が花開く江戸時代は文化文政の頃。伊勢屋の放蕩息子・若旦那の巳之介は、今夜も遊びに行こうといそいそと通りかかった甲州屋の前で、妙なものを見てしまった。甲州屋の掘の上から出てきた黒装束姿だった。その黒装束の後を尾けると、黒装束は火の番小屋に入るやするすると着物を脱ぎ出した。何とそれは女、しかもとびっきり上等のいいおんなだった。巳之介はたまらず女に飛びかかるが、後から来た相棒の女に頭を殴られ気絶してしまう。
徳川七代将軍・家継の頃、勢力者の大奥女中江島と、江戸中村座の歌舞伎役者・生島新五郎の密通事件が世を騒がせた。江島は流刑、山村座廃絶、連座者千五百人に及び、江戸はこの噂でもちきりであった。二年後、家継の死によって八代将軍・吉宗の治世となったある日、大奥お年寄・藤尾宛へ、紋之助という役者の入ったつづらが届けられた。
時の将軍は十一代家斉、旗本跡見平右衛門の娘・八重は、江戸城大奥の奥女中として上がっていった。しかし、この八重には勝田進之介という将来をいいかわした若者がいたのである。大奥に上がれば一生会えぬ身となり、毎日悲しい日を送らねばならなかった。江戸城に上がった八重は、いづれは将軍の夜の相手役をせねばならなかった。
‘桃色仕事人’藤井克彦が監督、可憐な容姿で初期ロマンポルノを支えた小川節子が主演する官能時代劇。宝暦年間の大奥を舞台に、将軍・家重の逝去により尼僧生活を余儀なくされた女性の悲劇を描く。‘日活名作ロマンシリーズ’。
大奥に秘められた愛欲を描くエロス・ドラマ。刺青女に夢中な六代将軍・家宣のために、刺青を彫られる側女たち。
ある日、嵐が江戸を襲う。浄瑠璃や歌舞伎でも知られる「八百屋お七」を題材にした、時代劇ポルノの傑作。
‘官能のソムリエ’林功監督、小川節子主演の時代劇ポルノ。江戸時代中期、財力と権力にまみれた男たちに翻弄された女の性愛を描く。父を亡くしたおそのは、蔵前の札差・美濃屋喜右衛門の下へ女中奉公に出る。‘日活名作ロマンシリーズ’。
‘欲望のアナーキスト’曽根が監督、『太陽を盗んだ男』の監督で知られる長谷川和彦が脚本を執筆した官能時代劇。天明年間、老中・水野忠邦の陰謀により義賊に祭り上げられた‘ねずみ小僧’の悲劇を描く。‘日活名作ロマンシリーズ’。
卓抜した表現に富んだ傑作や名作、映画賞受賞作品、エンタテインメントとしての人気作、話題作などのアンソロジー…。女優たちが演ずるめくるめく官能の世界に浸っていくにつれ、作品のジャンル・内容も、シリアスな現代劇から学園もの、コメディ・タッチ、サスペンス風、エロス大作、時代劇、SMものなど、とても多彩であることが分かる。1970年代、80年代に一世を風靡したエロスの女神たちの貴重な映像集は何度見ても新鮮である。
‘欲望のアナーキスト’曽根が監督を務めた時代劇エロス。幻想的な描写と人情噺が、妖しく絶妙に絡み合う傑作怪談ポルノ。幽玄で美しいヒロイン・お露役を、初期ロマンポルノの看板女優・小川節子が熱演。‘日活名作ロマンシリーズ’。